マイクロプラスチックに付着して体に有害物質が入ってくる

プラスチックが発明された当時は「夢の素材」と呼ばれましたが、人類が大量に使い、大量に廃棄し続けた結果、自然環境にとっては「悪夢の素材」になりつつあると言われています。

紫外線によって白化したり波によって破断して細かくなっていきますが、地中の有機物ならバクテリアが分解していくところですが、海のプラスチックはサイズが小さくなるだけでほとんど分解されません。サイズが小さくなることで、小さな生物の身体の中に取り込まれ、海を漂ううちに吸着したPCBやDDTといった残留性有機汚染物質(POPs)が体内に蓄積していきます。

また、プラスチックは製造時にさまざまな添加剤が加えられています。それは製品としての機能や品質、製造時の扱いやすさを実現するために開発されたものですが、自然環境としては廃棄されたプラスチックの中から出てくる有害物質となります。

そして、海に漂流するプラスチックはPOPs(残留性有機汚染物質)と総称される有害物質等を吸着する性質があるため、小さくなったマイクロプラスチックを小魚などの小さな動物が食べ、それを食べる大きな生物の身体に濃縮されて蓄積されていきます。

この食物連鎖により海洋生物の健康被害が懸念されていますが、食物連鎖の最上位にいるのが私たち人類なので、私たちの健康も危険にさらされています。

海の食物連鎖とプラごみ

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